使おうAED 減らせ突然死

減らせ突然死プロジェクト コンテンツ
AED10年目の想い

北村秀実写真
北村秀実 HIDEMI kitamura
  • 株式会社 リバイバルサポート シニアコンサルタント
  • (前 関西学院大学 経営戦略研究科教授)

ごく普通に暮らしてきた私が、AEDに関心を持ったきっかけは、心臓に持病のある父を診てくださったある救命救急センターのドクターからでした。心臓病で亡くなる方の多くが、突然死で病院の外で亡くなっていること、その命を救うのは、時間との闘いで、救急車が到着するまでの間に、胸骨圧迫とAEDを使うことが大切。 つまり、倒れた人のすぐそばにいる人が、勇気と知識をもって直ちに行動できるかにかかっているのだと知り、講習を受けてAEDの使い方を学びました。

AEDの使い方やその重要性を学ぶことは、命について、また、さまざまな人と人とのコミュニケーションの大切さについて、私自身が学び直すことへとつながっていきました。 それまで得られなかったいくつもの気づきと、熱いハートの有志メンバーとの出会いに恵まれて、このたびの「減らせ突然死プロジェクト」では、一人ひとりが、勇気をもって目の前で倒れた人を救おうとする社会の実現への思いを伝え、皆様からの共感とともに、未来をよりよく変える行動のきっかけを提供できればと願っています。

日本で一般市民がAEDを使用できるようになって今年で10年目、様々な場所でAEDを見かけることも増えてきました。 「あちこちにあるけど、自分はまだ使えないかも」 と感じているあなた。 あなたの大切な人、そして誰かの大切な人を救うための、勇気と行動が、このプロジェクトから始まるのを期待しています。