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AED10年目の想い

桐淵博写真
桐淵博 KIRIBUCHI hiroshi
  • 前さいたま市教育長
  • 現さいたま市政策アドバイザー
  • 埼玉大学教授

平成23年9月30日、桐田明日香さんがお亡くなりになられた当時、私は、さいたま市の教育長を務めておりました。 事故後しばらくしてからですが、私は教育行政の責任者として、お子様を「ただいま!」と元気な姿でお返しできなかったこと、情報の確認などが不十分で大変不愉快な思いをさせてしまったことを、ご両親にお詫び申し上げました。 ご両親は、それを受け入れていただいただけでなく、その後、献身的に私たちの取組に協力してくださいました。 学校における重大事故未然防止を目的としたテキスト「ASUKAモデル」ができたのは、ひとえに明日香さんの命に報い、真に生かすために、教育委員会と協力して学校の安全度を高める努力を続けたい、というご両親の強い意志があったからです。

私は教育長の任期満了退任後も、ご両親とともに「ASUKAモデル」の普及活動を続けています。 その過程で、医師はもちろん、看護師、救急救命士、研究者、教育関係者、芸術家、スポーツ関係者など、本当に多くの方々と出会うことができました。 その中には、「明日香さんが引き合わせてくれているのでは」と感じるような不思議な出会いも数多くありました。 それは一方、明日香さんの場合と似たような事故は決して少なくない、ということも示しています。

明日香さんは、学校が大好きなとても活発な女の子だったそうです。 明日香さんのおかげで、「子どもたちに笑顔を」という願いを共有する人の輪がどんどん大きくなっています。 私は、これこそが本当の「ASUKAモデル」の姿ではないかと思っています。
勇気を出して、AEDのボタンを押すことがとても大切なことです。 大切な人の命を救うために。