使おうAED 減らせ突然死

減らせ突然死プロジェクト コンテンツ
AED10年目の想い

稲葉康久写真
稲葉康久 INABA yasuhisa
  • さいたま市教育委員会 教育長

さいたま市は、公共施設へのAED設置をいち早く進め、平成18年度には、全ての市立学校に設置いたしました。

平成23年9月、桐田明日香さんの悲しい事故を教訓に、心肺蘇生法について、教職員の実技研修だけでなく、市立中学校、高等学校の生徒にも学習してもらい、より多くの人が勇気をもって胸骨圧迫やAEDを使用することができるよう取り組んでまいりました。

平成25年10月、中学校教員が、小学校6年生に心肺蘇生の実技指導を行いました。 心肺蘇生を交代で一生懸命行う小学校6年生、それを見守る大勢の教員の中に、明日香さんのお母さんがおられました。 学校が大好きで、駅伝の練習中に倒れ、亡くなられた明日香さんも小学校6年生でした。

私たちは、明日香さん、御両親の思いをしっかりと受け止め、『二度とこのような事故を繰り返さない』ことを心に誓い、前へ進み続けます。

さいたま市では、平成26年度から、全ての市立小学校で心肺蘇生の実技を伴う授業を行います。 教職員のためのテキスト「ASUKAモデル」を全国に広めることにより、子どもたちだけではなく、一人でも多くの人の命を救えるようにすることが、私たちの使命です。

AED導入10年目のプロジェクト「減らせ突然死 使おうAED」に、本市が関われることをうれしく思います。 日本全国で、AEDの使用を含む心肺蘇生法が広がるよう心よりお祈り申し上げます。